堀 淳一 アーカイブ 『堀 淳一 著書紹介』

※このページでは、堀淳一氏が書かれた地図や鐡道、旧道などにまつわる著書をご紹介いたします。

※ご紹介の書籍は、現在、絶版や版元在庫切れなど入手困難のものが含まれております。ご了承ください。

<1980~1983年にかけて出版された著書のご紹介です。これより以前の著書については最下段のリンクよりお進みください>

『地図の風景 日本の海岸・島 東日本編』  そしえて/1983年(昭和58)発行/¥2800(当時)

 「堀・籠瀬・山口3先生の構成・執筆になる「地図の風景」全20巻は、その他40名の地理学者も加わって3年の年月をかけ、昭和57年5月九州編Ⅲ鹿児島・沖縄の出版を最後として完結した。一般図書としてはユニークなステレオ空中写真を使い、各人が選んだ地点について、各自独特なエッセイで描いたこの本は、その斬新性も手伝って、かなりの反響を呼び、いろいろな機会に取り上げられ紹介が行われている。今回の企画では、前回の各地方別にかわり、中心課題として、海岸・山岳・河川の3項目を取り上げ、それぞれを2冊にまとめて発行することにした。」(著者中山正民 はしがき より)

ISBN4-88169-100-7 C0025 \2800E

『SCIENCE EYE  地図のみた世界』  福武書店/1983年(昭和58)発行/¥1200(当時)

 「地図は、それをつくる人が、地面にあるものに対してもっているイメージの表現である。だから地図にはそれをデザインした人の感覚や、その人の育った国の国柄が、手にとるようにあらわれる。また、心をこめてデザインされた工芸品が必ず美しいように、地図も表現デザインに十分に工夫をこらすと、必ず美しくなる。」

(本文「美しく描かれた官製地図は、その国柄もあらわしている。」 より)

 

※堀淳一、佐藤任弘 共著

ISBN4-8288-0339-4 C0340 \1200E

『消えた鉄道 レール跡の詩』  そしえて/1983年(昭和58)発行/¥980(当時)

 「廃止された鉄道の跡―――レールも枕木も、そして走っていたのが電車ならば架線やそれを支えていた支柱も消え失せた道床。たいていは草茫々になり、時にはヤブに埋もれて樹木まで生い茂っている道床の跡を、古い地図と新しい地図とを見比べながら歩くのが、私の旅の楽しみである思わぬところにキロポストを見出したり、鉄橋の橋脚の廃址やもうすっかり崩れて土の塊に近くなったホームの残骸などを発見したりした時の興奮も捨てがたいが、なんといっても私を魅してやまないのは、廃線跡の風景が漂わせる何ともいえない憂愁、詩情である。それは、城郭の廃墟や風香にまかせた野ざらしの石仏などと同じく、夢と幻想をさそい、しみじみとものを想わせてくれる、旅のゆたかさの源泉の一つなのだ。」(著者「はじめに」 より)

ISBN4-88169-300-X C0026 \980E

『ヨーロッパ軽鉄道の詩』  (文庫版)旺文社/1983年(昭和58)発行/¥360(当時)

 「スキージャーナルから出した本が今回旺文社文庫の一冊として装いを新たにすることになったのはうれしい。ページ数の都合で一部を削らなければならなかったのはいささか残念だが、パックや団体旅行のお仕着せから外れた自由な旅をつくっていただく手がかりに本書がもしなれば、それはさらにうれしいことである。」(著者 文庫本あとがき より)

 

 「アクス河畔の二階電車(イギリス)、ロス・コトス峠へ登る赤い国電(スイス)、氷河急行(スイス)、ペストリングベルクの登山鉄道(オーストリア)、シュトゥットガルトの歯車電車(西ドイツ)など………。ヨーロッパ軽鉄道をペンとカメラで記録した楽しく、胸躍る乗り歩きルポ。」(本誌カバーより)

ISBN4-01-064266-0 C0195 \360E

『地図- 「遊び」からの発想』  講談社/1982年(昭和57)発行/¥480(当時)

 「史観のない歴史が年代記に過ぎず、哲学のない物理学がやみくもに微に入り細をうがったモノの博物誌に過ぎないように、地図観・地図の哲学を欠く「地図学」は、学者・技術者のオモチャか、コマーシャリズムに流された安易な地図つくりの支えに堕しやすい。その傾向に歯止めをかけ、真に市民のための、市民の楽しみと創造の源泉となる美しい地図を生みだすための地図観を何とかしてつくりたい、という私の微意を、私の地図論に抵抗を感じる方々にも、くみとっていただければ幸いなのだが。」(著者「おわりに」 より)

ISBN4-06-145671-7 C0220 \480E

『地図のけんきゅう  算数と理科の本29』  岩波書店/1982年(昭和57)発行/¥1100(当時)

 「算数・理科と地図の関係といえば、測量のこととか、まるい地球の表面をどういうふうにして平らな紙の上に描くかという、地図の東映のことが頭に浮かぶかもしれない。測量や投影は、もちろん地図をつくるときの基本となる大事なことである。しかし、地図とは何なのか、何をどのように描き表したら地図の役目が一番よく果たせるのか、ということは、それと同じくらい、あるいはもっと大事なことだ。いわば、「地図のこころ」だ。そしてそれが、どこかで算数や理科の「こころ」にも通じるはずなのである。」(著者あとがき より)

 

※この本は、文=堀淳一、絵=村田道紀 共著です。

『地図は語る  自然と歴史と手づくりの旅』  創隆社/1981年(昭和56)発行/¥1200(当時)

 「この本で私は、地図がひらく世界のゆたかさと、地図のもたらすさまざまなたのしみ、そしてそのたのしみを生みだすいくつかの手だてを語ることにつとめた。できるだけ具体的に語ったつもりだが、一方、この小さな本の中で、あらゆることについてこまかいおとまで語りつくすことはできないから、もっとも本質的なことに話をしぼり、細部にわたってこまごまと書くことはしなかった。ただし、補章に、地図の入手方法についてのいくつかの具体的なことと、もっとくわしいこと、たくさんのことを知りたい諸君が次に読むのに適当と思われる本のリストを記しておいた。これを手がかりにして、各自の地図の世界をどんどん広げていっていただきたい。」(著者はしがき より)

8025-503106-4292

『地図の風景 関東編Ⅰ 東京・神奈川』

そしえて/1980年(昭和55)発行/¥1800(当時)

ISBN4-88169-284-4 C0025 \1800E

『地図の風景 関東編Ⅱ 埼玉・栃木・群馬』

そしえて/1980年(昭和55)発行/¥1800(当時)

ISBN4-88169-285-2 C0025 \1800E

 郷土の自然と風土をカラーモノクロの空中写真により魅惑的な立体の世界から眺め、豊富な資料とすぐれたエッセイで自然史と社会史にまつわる隠された表情を探るシリーズ。地方の時代に味わい深い読み物として贈る。(本誌カバーより)

『地図の風景 近畿編Ⅰ 京都・滋賀』

そしえて/1980年(昭和55)発行/¥1800(当時)

ISBN4-88169-291-7 C0025 \1800E

『地図の風景 近畿編Ⅱ 大阪・兵庫』

そしえて/1980年(昭和55)発行/¥1800(当時)

ISBN4-88169-292-5 C0025 \1800E

『地図の風景』 北海道外のシリーズ

そしえて刊

『地図の風景 関東編Ⅲ 千葉・茨城』

そしえて/1981年(昭和56)発行

/¥1800(当時)

ISBN4-88169-286-0 C0025 \1800E

『地図の風景 近畿編Ⅲ 奈良・三重・和歌山』

そしえて/1980年(昭和55)発行

/¥1800(当時)

ISBN4-88169-293-3 C0025 \1800E

『地図の風景 東北編Ⅰ 福島・宮城・岩手』

そしえて/1981年(昭和56)発行/¥2000(当時)

ISBN4-88169-282-8 C0025 \2000E

『地図の風景 東北編Ⅱ 山形・秋田・青森』

そしえて/1981年(昭和56)発行/¥2000(当時)

ISBN4-88169-283-6 C0025 \2000E

『地図の風景 中部編Ⅰ 静岡・山梨』

そしえて/1981年(昭和56)発行

/¥2000(当時)

ISBN4-88169-287-9 C0025 \2000E

『地図の風景 中部編Ⅱ 愛知・岐阜』

そしえて/1981年(昭和56)発行/¥2000(当時)

ISBN4-88169-288-7 C0025 \2000E

『地図の風景 中部編Ⅲ 富山・石川・福井』

そしえて/1981年(昭和56)発行/¥2000(当時)

ISBN4-88169-289-5 C0025 \2000E

『地図の風景 中部編Ⅳ 長野・新潟』

そしえて/1982年(昭和57)発行

/¥2000(当時)

ISBN4-88169-290-9 C0025 \2000E

『地図の風景 中国編Ⅰ 広島・岡山』

そしえて/1981年(昭和56)発行/¥2000(当時)

ISBN4-88169-294-1 C0025 \2000E

『地図の風景 中国編Ⅱ 山口・島根・鳥取』

そしえて/1981年(昭和56)発行/¥2000(当時)

ISBN4-88169-295-X C0025 \2000E

『地図の風景 四国編』

そしえて/1982年(昭和57)発行

/¥2000(当時)

ISBN4-88169-296-8 C0025 \2000E

『地図の風景 九州編Ⅰ 福岡・佐賀・長崎』

そしえて/1981年(昭和56)発行/¥2000(当時)

ISBN4-88169-297-6 C0025 \2000E

『地図の風景 九州編Ⅱ 熊本・大分・宮崎』

そしえて/1982年(昭和57)発行/¥2000(当時)

ISBN4-88169-298-4 C0025 \2000E

『地図の風景 九州編Ⅲ 鹿児島・沖縄』

そしえて/1982年(昭和57)発行

/¥2000(当時)

ISBN4-88169-299-2 C0025 \2000E

『地図の風景 北海道編Ⅱ』  そしえて/1980年(昭和55)発行/¥1800(当時)

 「どの頁で目が輝くだろうか、と若いグループの前に、北海道編Ⅰを開いたところ、口絵カラー写真の「襟裳岬の昆布ほし」と本文、「札幌近郊の紅葉山砂丘」の写真に人気が集中した。写真について、男性たちは内容を、女性は色彩と詩情をも評価した。大学院生は、堀淳一さんが、富良野盆地の西方山地を真っ二つに切る断層線を地形図から発見し、これに空中写真と地質図を加えて立証してゆく着実な手法に感激したようだった。これは私もまったく同感である。ところで版元に順次到着している読者カードを参考にすると、本の構成はこの形を積極的に伸ばしてゆくべきであるという結論になる。立体空中写真の素晴らしさに加えて文章がすてきで、地図と旅の楽しさが満喫できるという意見がいちばん多いが、この本も北海道編Ⅰ同様堀さんに大部分の頁を執筆してもらってあるから、その点では安心して読んだいただけるはずである。(籠瀬良明)」(著者はしがき より)

 

※『地図の風景』シリーズは、堀淳一、山口恵一郎、龍瀬良明共著です。

0025-26002-4268

『地図のたのしみ』(文庫版)  河出書房新社/1980年(昭和55)発行/¥420(当時)

 「この本の大半は地図協会の機関誌「地図の友」、日本国際地図学会の機関誌「地図」および雑誌「鉄道ファン」にかつて掲載された記事に加筆、訂正を加えたものからなっていますが、新しく書き下ろした部分も三分の二ほどあります。執筆に当たっては私なりのベストを尽くしたつもりですが、何分にも素人のことで、、いろいろいたらないところがあると思います。もしこのささやかな本が、より大勢の人々に地図に親しんでいただくために、また地図をよりよいものにするために、いくらかでもお役にたてば、私にとってこれ以上うれしいことはありません。」(著者あとがき より)

0126-107021-0961