※堀淳一氏が遺した、地図や鉄道にまつわる数多くの旅の中から、そのいくつかをご紹介します。
1926(大正15)~2017(平成29)
少年時代よりピアノに親しみ、就学後はその一方で地図やカメラが好きで放浪的旅行を好んだ。鉄道や道路に関心を寄せるようになったのはこのころだろうか。
研究熱心な父の影響を受けて物理学にのめりこみ、昭和30年代以降は北海道大学理学部の教授として教理物理学を専攻。論文や物理専門書の著書も数多い。書棚に父の手による論文集が置かれていたのは、晩年にいたるまで偉大な父の姿を追い続けていたからかもしれない。
昭和40年代以降、日本国内のみならず欧州を中心に世界を渡り歩き、物理学的見地から地球的規模の地理、地質、そして地図に対する研究を深めながら、自身の想いや世界中を自身の足で見聞し考察した成果をさまざまな書籍や雑誌への寄稿という形で発表。
そのひとつ、堀淳一氏が主宰する趣味的活動団体であるコンターサークル(コンター=等高線の意)においては、物理学の難解さを「地図を歩く」ことの楽しさに置き換え、やさしく「地学」を伝えたその手法で多くのファンを集めた。
放浪的旅行の精神は晩年までその影響を与え、最後の年まで本州方面への「旧道歩き」を楽しみ、また、特に好んで毎年のようにスイスへ出かけていた。堀淳一氏の過去の写真アルバムから、わかっているだけでも半世紀以上にわたってヨーロッパ方面への旅行または滞在記録があり、海外の鉄道乗車経験も数多く、その記録や地理に関する寄稿、書籍も多い。研究フィールドはまさに、北海道や日本にとどまらず世界(つまり地球)がその対象だった。
※生涯で所属した団体は数多く、以下はその一例。
鉄道友の会、日本国際地図学会、地図協会、日本地図資料協会、札幌交響楽団友の会、北大鉄道研究会(顧問)、コンターサークルおよびコンターサークルs。
【1967年 英国にて】
Great Orme Tramway
グレート・オーム鋼索登山鉄道
【1967年 英国にて 2】
Crich Tramway Village クリック軌道博物館
【1967年 英国にて 3】
Bluebell Railway ブルーベル鉄道
【1967年 オランダにて】
Gemeentevervoerbedrijf, Tram アムステルダムの市電
【1967年 英国にて 4】
ロムニー・ハイス・アンド・ダイムチャーチ軽鉄道
【1967年 英国にて 5】
ブライトン フォルクの電気鉄道
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