定山渓鉄道資料集

<白糸ノ滝停留場> 昭和8年開業。駅名ともなった”白糸ノ滝”は、明治終わりごろに建設された定山渓(水力)発電所の余水による人工の滝のことである。図面中、ホーム右側に水路が描かれているが、線路すぐ後ろが崖となっていて落差10mほどの滝となって落ちている。滝に近い豊平河畔は、下流の一の沢発電所の貯水ダムでできた舞鶴の瀞と呼ばれる景勝地があり、この当時ボート遊びや屋形船を浮かべた玉川聚楽園が人気だった。駅はその客をさばく目的で設けられたのだという。図面は昭和39年2月24日。

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